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予防接種

予防接種のご案内

予防接種のご案内
当院では、ワクチンを投与することで病原体への免疫を獲得し、感染症の重症化や発症を防ぐ予防接種を実施しています。
当院で受けていただける予防接種は、個人の判断による任意接種と自治体が実施する定期接種があります。
予防接種は、社会情勢や環境の変化、患者様のニーズに合わせて実施しています。
ご予約は、お電話またはホームページから承っております。

予防接種の効果と副反応

効果

効果
予防接種では、ウイルスや細菌の病原性を弱めたり、なくしたりしたもの、遺伝子情報を利用したものなどを用いて、特定の感染症に対する抗体を体内に作ります。
その結果、感染症にかかりにくくなる、あるいは発症しても軽症ですむようになるなどの効果が期待できます。

副反応

副反応予防接種でみられる主な副反応としては、接種部位の腫れや赤み、発熱、頭痛といった全身症状が挙げられます。
アナフィラキシーショックなどの重篤な副反応は、現在日本で実施されている予防接種では稀ですが、万が一、重篤な副反応が現れた場合は、速やかに救急対応を受けてください。
接種部位の腫れや発熱等の軽い副反応であれば、当院で対応いたします。

予防接種(ワクチン)の
種類と費用

種類 費用(税込み)
※1回分
インフルエンザ
ワクチン
3,500円
肺炎球菌ワクチン 8,800円
A型肝炎ワクチン 8,050円
HBVワクチン
(B型肝炎)
5,920円(0.5ml)
5,570円(0.25ml)
破傷風ワクチン 3,620円
帯状疱疹予防
生ワクチン:乾燥弱毒性水痘ワクチン
8,000円
帯状疱疹予防
不活化ワクチン:乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
22,000円

その他下記ワクチンも対応しております。
風疹、麻疹、MR、おたふく、日本脳炎、インフルエンザ菌(Hib)、狂犬病、HPVワクチン

代表的な予防接種(ワクチン)

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンは、感染や発症を完全に防ぐことはできませんが、重症化や死亡を予防する効果が期待できます。
ワクチンの効果は、年齢や体力、ワクチンに含まれるウイルス株と実際に流行しているウイルス株の一致度によって異なります。
高齢者や福祉施設入所者では、発病を34~55%、死亡を82%阻止したという報告があります。
日本のワクチンは、世界保健機関(WHO)の推奨株をベースに、国内の流行状況や人々の免疫状態を考慮して製造されています。
特に、持病のある方や高齢者は、毎年接種することが重要です。

麻しん・風しん混合ワクチン

WHO(世界保健機関)は、麻疹ウイルス感染が成人で重症化する確率の高さを鑑み、世界的な根絶を目指して麻疹ワクチン接種を推奨しています。
また、風疹ウイルス感染は、妊娠初期の母体に感染すると、胎児に心疾患、聴力障害、白内障、緑内障などを引き起こす先天性風疹症候群を発症するリスクがあります。
そのため、WHOは風疹感染症の根絶に向けてワクチン接種を推奨しています。
妊娠を希望する方は、風疹抗体検査を無料で受けることができ、抗体が不十分な場合はMRワクチンの助成が受けられます。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、幼少期にかかった水ぼうそう(水痘)の原因ウイルスである水痘帯状疱疹ウイルスが神経細胞に潜伏し、免疫力が低下したタイミングで発症します。
加齢に伴い免疫力が低下するため、高齢者で発症率が高くなります。
また、手術後や激しい運動後など、免疫力が低下しやすい状況でも発症しやすくなります。
治療薬が進歩した現在でも、帯状疱疹の治療後に神経痛が残り、長期にわたり苦しむケースが問題となっています。
帯状疱疹の予防には、従来から使用されている水痘の生ワクチンに加え、新たに開発された50歳以上の方を対象とした不活化ワクチン(シングリックス)があります。

HPVワクチン

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)とは、子宮頸がんの原因となるHPVウイルスへの感染を防ぎ、子宮頸がんをはじめとするHPV関連疾患の発症リスクを大幅に下げるワクチンです。
特に若い女性に増加傾向にある子宮頸がんを予防するために、小学6年生から高校1年生までの女子を対象に、国が費用を負担する定期接種が実施されています。
しかし、定期接種の対象外の方でも、ご希望に応じて任意接種を受けることができます。
HPVワクチンは、通常3回の接種を完了することで、より高い予防効果が期待できます。接種スケジュールや種類など、より詳しい情報については、お気軽に当院までお問い合わせください。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、肺炎をはじめ、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎、関節炎、敗血症などの様々な感染症を引き起こす可能性のある細菌です。
90以上の型が存在し、一度感染しても、他の型の肺炎球菌に感染する可能性があります。
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による感染症や合併症を予防するために推奨されています。
ワクチンには、公費接種対象である65歳以上の免疫力が低下している方向けのものと、13種類の型に対応したものの2種類あります。
副反応として、微熱、注射部位の痛みや腫れ、頭痛などがみられることがありますが、ほとんどの場合、軽度であり、心配ありません。効果的な予防のため、最適な接種スケジュールを検討することが大切です。

肺炎球菌ワクチンが
推奨される人

肺炎球菌感染のリスクが高い方は、ワクチン接種を検討することが重要です。
特に、肺気腫(COPD)、糖尿病、腎不全、肝疾患、喫煙者、高齢者、心疾患、血液の悪性腫瘍、脾臓などの持病をお持ちの方や状態に該当する方は、積極的に接種をご検討ください。
接種を希望される方は、当院までお問い合わせください。

予防接種時の注意点・
接種後の過ごし方

予防接種が受けられない方(注意が必要な方)

  • 体温が37.5℃以上ある方
  • 心臓、腎臓、肝臓、血液などの疾患で現在治療を受けている方
  • ワクチン成分(鶏卵、安定剤など)に対するアレルギーがある方
  • 予防接種後2日以内に、発熱、発疹、蕁麻疹などのアレルギー症状が現れたことがある方
  • 痙攣の既往がある方
  • 重篤な急性疾患のある方
  • 免疫不全の既往がある方、または家族に先天性免疫不全の方がいる方

接種後の過ごし方

  • 接種後10分間は、医師に連絡がすぐに取れるようにしておいてください。
  • 接種部位に異常を感じたり、体調が悪くなったりした場合は、速やかに受診してください。
  • 接種後24時間は、激しい運動や飲酒は控えてください。
  • 接種部位は清潔に保ってください。