TOPへ

頻脈(脈が速い)

脈が速い…
それは「頻脈」かもしれません

脈が速い…それは「頻脈」かもしれません脈が速くなる頻脈は、1分間の心拍数が100回を超える不整脈の一種です。
重症化すると、心臓が血液を送り出せなくなり心停止に至る可能性もあります。
頻脈になると、心臓のポンプ機能が低下し、十分な血液を送り出せなくなります。
その結果、意識が遠のいたり、吐き気や冷や汗、胸の不快感や動悸などの症状が現れます。

気になる症状がございましたら、お気軽にご相談下さい。

日常生活で感じる頻脈の症状

頻脈になると、脈拍の増加に伴い、次のような症状が現れることがあります。


  • 動悸(心臓がドキドキする)
  • 息切れ
  • めまい
  • 吐き気
  • 胸痛
  • 立ちくらみ
  • 虚脱感
  • 失神、痙攣を伴う失神

初期症状としては、動悸が挙げられます。
動悸は一時的なこともありますが、症状が悪化すると、めまいや吐き気などを引き起こす場合もあります。
さらに重症化すると、失神に至ったり痙攣を伴うこともあるため注意が必要です。
これらの症状が一度でも見られた場合は、速やかに専門医の診察を受けることをお勧めします。

脈拍が100は異常?
頻脈の基準

脈拍が100は異常?頻脈の基準脈が速くなる頻脈は、不整脈の一種です。
健康な状態では、1分間の脈拍は60~100回程度ですが、100回を超えると頻脈と診断されます。
特に、1分間に120回を超える場合は、全身への血流が滞りやすくなるため注意が必要です。
このような状態は、病気の可能性を示唆していることが多く、精密検査が欠かせません。
ご自身の脈拍が100回以上、特に120回を超える場合は、頻脈の可能性が高いと考えられます。
放置せずに、一度当院へご相談ください。
当院では、精密検査を通じて頻脈・不整脈の診断を行っております。

頻脈の原因と考えられる病気

心拍数が高い場合には次のような疾患が考えられます。

狭心症

動脈硬化によって冠動脈が狭くなり、血流が悪くなることで狭心症は引き起こされます。
階段の上り下りなどで負荷がかかると、胸痛や息切れ、脈拍の異常といった症状が現れます。

詳しくはこちら

心筋梗塞

心筋梗塞は、心臓の筋肉(心筋)に血液を送る冠動脈が狭窄し、血流が途絶えることで心筋が壊死してしまう病気です。
動脈硬化が主な原因で、高血圧や肥満などが重なると、さらにリスクが高まります。
脈拍の異常に加え、胸やみぞおちに激しい痛みが生じ、命に関わることもあります。

甲状腺機能亢進症
(バセドウ病など)

バセドウ病などの甲状腺機能亢進症により、交感神経が刺激され、頻脈や不整脈が起こることがあります。

貧血

単位容積の血液中のヘモグロビン量が基準値を下回る状態を貧血と言います。
貧血になると、血液が薄くなるため、それを補おうと心臓が活発に動き、脈が速くなることがあります。
その他、動悸、息切れ、めまい、倦怠感などを伴うこともあります。

心房細動

不整脈の中でも、脈が速くなるものに心房細動があります。
動悸、息切れ、めまいといった症状が現れ、放置すると心不全や脳梗塞のリスクを高めるため注意が必要です。

ストレス

不安や緊張、ストレスを感じると、一時的に脈拍が速くなることがあります。
こうした脈拍の異常は、通常、不安や緊張、ストレスの原因が解消されると自然に治まります。

睡眠不足

睡眠不足や疲労が蓄積すると、体がストレスを感じ、頻脈などの脈拍の異常が現れることがあります。

頻脈の治療方法

頻脈性不整脈と診断された場合、必要に応じて治療を行います。

薬物療法

頻脈治療には、心拍数を抑える「抗不整脈薬」が用いられます。
また、心房細動の場合、脳梗塞予防として血液を固まりにくくする「抗凝固薬」が処方されることもあります。
これらの薬剤は、いずれも専門医師の診察のもと、安全に使用する必要があります。

手術

生活習慣の改善や薬物治療では十分な効果が得られない場合、「カテーテルアブレーション」などのカテーテル治療が選択されることがあります。
カテーテルアブレーションは、心臓に不整脈を引き起こす部分を焼き切ることで、不整脈を根本的に治療する方法です。
具体的には、首や鎖骨の下、足の付け根の血管から心臓までカテーテルを通し、カテーテルの先端を高熱にすることで、不整脈の原因となる心筋を焼灼します。
多くの場合は、短期入院が必要になるため、その際は適切な医療機関をご紹介いたしますので、ご安心ください。

生活習慣の見直し

軽度の頻脈であれば、まずは生活習慣の見直しから始めます。
バランスの取れた食生活を心掛け、適度な有酸素運動を行い、十分な睡眠時間を確保することが重要です。
また、過剰なストレスやカフェイン、アルコールの摂取量を見直すことも大切です。

頻脈で気を付けること

医療機関を受診された後は、以下の点にご注意ください。
これは、検査で異常がなかった場合にも大切なことです。


  • 頻脈が生じた際に、正しく脈拍を測定し治療に役立てるために日頃から脈の測り方を練習しておきましょう。 正しい測り方がわからない場合は、お気軽にご質問ください。
  • 頻脈が生じた場合は、まず安静にし、脈拍を測定してください。
  • 緊張する場面などで脈拍が速くなりそうな場合は、深呼吸をしてリラックスしましょう。
  • カフェイン、アルコール、喫煙は頻脈の原因となるため、できるだけ避けましょう。
  • 激しい運動は医師の許可を得てから行うようにしてください。