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冷え性

あなたは冷え性?
セルフチェック

あなたは冷え性?セルフチェック冷え性は、身体の冷えだけでなく、全身の不調を引き起こすことがあります。
服装やらライフスタイルが関与していることもあります。

  • よく風邪をひく
  • 生理痛がひどい、生理不順がある
  • 頻繁にトイレに行く
  • 頭痛持ちだ
  • 原因不明の腰痛に悩んでいる
  • すぐに疲れる
  • イライラすることが多い
  • ストレスが溜まっている
  • のぼせやすい
  • 手足の冷えを感じる
  • 便秘や下痢に悩んでいる
  • 爪に横筋が入っている、色が悪い
  • 足がむくんでいる
  • 寝起きが悪い
  • お湯に浸からずシャワーで済ませる
  • エアコンの効いた空間で長い時間を過ごす
  • 運動不足
  • 冷たいものをよく食べる、飲む
  • 甘いものをよく食べる、飲む
  • 睡眠が不足しがち
  • 食事を抜くことがある
  • 薄着、ミニスカートなどの格好が多い
  • 勃起不全(男性の場合)

など

5つ以上当てはまる場合は、冷え性の可能性が高いと言えるでしょう。
冷え性は女性特有のものではなく、男性にも起こります。

冷え性の4つのタイプ

冷え性には、以下の4タイプがあります。

手足が冷える:四肢末端型

手足が冷える:四肢末端型10代から20代の女性に多いのが、「四肢末端型」です。
過度なダイエットや栄養不足が原因となるケースが多く見られます。
この場合、手足を温めるだけではなかなか改善しません。
肩こりや頭痛にも悩まされることが多いのも特徴です。
このタイプの冷え性を改善するには、内臓を温めることが重要です。
お腹や腰を重点的に温め、身体全体に温かさを巡らせましょう。

全体が冷える:全身型

全体が冷える:全身型基礎代謝の低下が原因で身体全体が冷えてしまう「全身型」。
倦怠感、風邪をひきやすい、お腹を下しやすいなどの症状がみられます。
他のタイプと比べて、手足の冷えはあまり感じられないことが多いのが特徴です。
自覚症状が少ないため、冷え性だと気づかないケースも少なくありません。
しかし、免疫力が低下していることも考えられるため、注意が必要です。

下半身全体が冷える:下半身型

姿勢の悪さや長時間のデスクワークによって起こりやすいのが、「下半身型」です。
骨盤のゆがみから下半身の血行が悪くなり、冷えにつながります。
入浴や下半身浴、こまめなストレッチなどで代謝をアップさせ、身体を温めましょう。

内臓が冷える:内臓型

自律神経の乱れが原因で起こる「内臓型」。
手足の血管が収縮しなくなり、内臓に血液が行き届かなくなることで、内臓が冷えてしまいます。
ストレスが原因となることが多いと言われています。
手足が冷えていないケースもあるため、冷え性だと気づかないことがあります。
しかし、下痢や倦怠感、風邪などの症状がみられる場合は、内臓冷え性を疑ってみましょう。
体を温める食べ物を積極的に摂ることで、内臓の冷えを予防することができます。

冷え性の原因

冷え性の直接的な原因は、血行不良です。
毛細血管まで血液が十分に行き渡らないことで、冷えが生じてしまいます。
特に、心臓から遠い手足は冷えを感じやすい部位です。
血行不良を引き起こす要因として、次のようなものが挙げられます。

基礎代謝の低下

生命維持に欠かせないエネルギーである「基礎代謝」。
この基礎代謝が低下すると、体温も低下してしまいます。

筋力低下

運動不足を続けると、筋力が低下し、血行が悪化します。
特に、ふくらはぎの筋肉は、足先に送られた血液を心臓に戻すポンプのような役割を担っています。
そのため、ふくらはぎの筋肉が衰えると、血行に大きな影響を及ぼしてしまいます。

自律神経の乱れ

不規則な生活リズムや睡眠不足、ストレス、疲労などは自律神経のバランスを乱し、体温調節を困難にします。
また、血行悪化を招く要因として、ストレスの影響も無視できません。

無理なダイエット

無理なダイエットによる栄養不足は、血行不良の原因となります。
鉄分の不足は、特に大きな影響を及ぼし、倦怠感や体調不良を引き起こす可能性もあります。

食生活の乱れ

毎日の食事は、ミネラルやビタミンなど、バランスの取れた内容を心がけましょう。
不足した食生活は、血行不良を招き、冷え性の原因となる可能性があります。
毎日3食、できるだけ決まった時間に摂ることが大切です。

喫煙

喫煙によって血管が収縮し、血行不良を引き起こします。
その結果、冷え性を招く要因となります。

冷え性から考えられる病気

足が冷たくなる症状は、以下の病気の可能性があります。

閉塞性動脈硬化症

加齢や生活習慣病などが原因で起こる動脈硬化によって、足の動脈が徐々に狭くなり、詰まってしまう病気を閉塞性動脈硬化症といいます。
初期症状として足のしびれや冷えが現れ、その後、間欠跛行や痛みが生じます。
最終的には、足先に血液が供給されなくなり、壊死を起こして、足の切断に至る可能性もある病気です。
各生活習慣病に対する適切な治療が重要となります。

下肢静脈瘤

脚の静脈に瘤ができる病気で、逆流防止弁の異常が原因です。
血管がボコボコと隆起して目立ち、透けて見えることもあります。
足先のうっ血により、かゆみ、足のほてりや冷え、倦怠感、重いといった症状が現れます。

バージャー病

バージャー病は、原因不明の病気で、四肢の動脈に炎症が起こり、壊死してしまう病気です。
10代、20代の男性に多く発症し、喫煙や歯周病との関連性が指摘されています。
足指の冷え、しびれ、蒼白といった症状に加え、間欠跛行や痛みが現れます。
病気が進行すると、潰瘍形成や壊死に至るケースも少なくありません。

急性動脈閉塞症

命に関わる危険性があるため、特に注意が必要なのが「急性動脈閉塞症」です。
血栓が動脈に詰まる病気で、閉塞部位によって脳梗塞や心筋梗塞などに分類されます。
足の動脈が閉塞した場合、激しい足の痛み、知覚麻痺、足の蒼白などが突然現れます。
治療の遅れは、足の切断につながる可能性もあるため、ためらうことなく救急車を要請してください。

レイノー病

緊張や寒さにより、指先が蒼白化したり、紫色に変色する病気を「レイノー病」といいます。
動脈が急激に収縮することが原因です。
原因不明のものと、リウマチや強皮症などの膠原病が原因で起こるものがあります。
原因不明の場合でも、緊張時や寒い時の対処法を工夫したり、薬物療法を行うことで症状を改善できます。

女性と男性、
冷え性の原因が違う?

女性と男性では、異なる特有の冷え性の原因があります。
男女別の冷え性の特徴をご説明いたします。

女性の冷え

女性は男性に比べて、筋肉量が少なく、脂肪が多いため身体が冷えやすい特徴があります。
また、月経により血液が不足することで末端まで血液が行き渡らなくなり、熱を届けにくくなります。
さらに、生理や更年期などでホルモンバランスが変動しやすく、自律神経が乱れやすくなります。
下肢が冷えやすいスカートや、血流を悪くするきつい下着や衣類は注意が必要です。

男性の冷え

冷え症は女性に多いといわれていますが、男性でも発症する可能性はあります。
男性の場合、加齢に伴う筋肉量の減少や臓器の老化により基礎代謝が低下し、冷え症になるケースが多く見られます。
また、手足の冷えだけでなく、頻尿、腰痛、肩こりといった症状を通じて自覚することも少なくありません。

冷え性の治療方法

薬物療法

薬物療法ビタミンEの投与による血行改善を行います。
症状により、漢方薬の処方も行うこともあります。

生活習慣の改善

ストレスの解消、適度な運動、規則正しい生活、食事内容の見直しなど、可能な範囲で生活習慣の改善に取り組みましょう。
また、禁煙は生活習慣病の予防にも効果が期待できますので、おすすめいたします。

食事療法
(冷え性に効く食べ物)

冷え性の改善に効果的な食材をいくつかご紹介します。
不足しがちな方は、積極的に食事に取り入れてみましょう。
また、生ものや冷たいものは、なるべく火を通して調理するのがおすすめです。

  • ショウガ、ニンニク
  • ネギ
  • こんにゃく、ゴボウ、ニンジン、ヤマイモ、レンコン
  • 天然塩
  • 味噌、しょう油
  • 梅干し
  • たくあん

さらに、ビタミンE、ビタミンB群、鉄分を多く含む食品も、冷え性の改善に効果が期待できます。

運動療法

運動は、血行促進、基礎代謝の向上、筋肉量の増加による熱産生の促進など、さまざまな効果が期待できます。
特に、加齢とともに減少していく筋肉量は、意識的にトレーニングを行い維持することが大切です。
全身の筋肉の約7割は下半身に集中しているため、スクワットなどの運動が効果的です。
さらに、運動は、自律神経の機能調整、ストレス解消、ダイエットなどにも効果が期待できます。

生活習慣の改善

  • 入浴は、38~40℃程度のぬるめのお湯にゆっくりと浸かるようにしましょう。
  • エアコンの普及などにより、暑い季節でも体が冷えている場合があります。
  • シャワーだけで済ませずに、湯船に浸かることをおすすめします。
  • 食生活においては、極端な食事制限や運動不足は避けましょう。
  • 規則正しい生活を送り、十分な睡眠を確保することも大切です。
  • ストレスをため込まず、趣味やスポーツなどで上手に発散しましょう。
  • 冷えを感じたときは、下半身を重点的に温め、上半身が厚着になりすぎないように注意しましょう(頭寒足熱)。
  • 可能な限り禁煙を心がけましょう。