診察内容
アルコール依存症外来
| アルコール依存症の治療は精神科の専門病院への入・通院、自助グループへの参加を軸に発展してきました。解毒、集団化、断酒教育、グループミーティングを柱とした確立された治療法があります。 「酒を止めさせるためには病院に入院させるしかない」という視点からは、外来のみのクリニックでの依存症治療は難しいと思われるかもしれませんが、実際には多くのアルコール問題を抱えた方々やご家族からの相談があります。 アルコール依存症の治療には、比較的長い時間を必要とします。専門病院に入院した方でも、入院期間より退院後自宅や施設で生活する時間の方がはるかに長く(例外はありますが)、その間の精神的、社会的、医学的サポートこそが必要であると考えます。 当院でのアルコール依存症の治療は 1)アルコール依存症の初期介入、家族相談 まずはアルコール依存症が病気であることを知っていただくことから始めます。酒癖が悪い、二日酔いで月曜日に仕事に出て行けない、酔ったら人が変わる、隠れて酒を飲む、これらは依存症の特徴を現しています。アルコール依存症は別名“否認の病気”とも言われ、はじめからご自身が依存症であることを自覚されている方はむしろ少数派です。 病気であれば回復の道が開かれます。 ご家族だけからの相談もお受けします。 もし、入院治療が必要と判断され、入院に同意していただけたら、専門病院や有床の医院をご紹介いたします。 2)うつ病や神経症、または身体病の背景に隠れているアルコール問題の掘り下げと治療 うつや不眠を主訴として来院され、しばらく関わっていると、アルコール問題を抱えておられるケースが稀ならずあります。 アルコール依存症の方の約40%は、うつをはじめとする感情障害が合併するという報告もあります。また、断酒後に失ったものの大きさを知り、抑うつ的になることもよくあることです。入り口(相談理由)がなんであれ、ご相談をお受けします。 3)自助グループへの精神的、医療的支援 AA、断酒友の会、ARC等への医療者側からのサポートをさせていただいています。 4)専門病院退院後の方々の外来通院 お酒をやめ続けることの難しさ、スリップ(再飲酒)に至らないためには何に気をつけなければならないか、その前にどう生活していけばいいか、どう生きていけばいいか等、一緒に考えていきましょう。もちろん、抗酒薬の処方や身体疾患の治療もあわせてやっていきます。 (平成18年5月MRTラジオ「おしえて!ドクター健康耳寄り相談室」で放送された内容の一部) |
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